森田将棋PC

まだコンピュータ将棋が弱いと思われていた時代のゲーム。森田将棋はまあまあ有名だったと思う、機械が将棋を指すんだからそれだけで凄い事で、さらに気軽に家で遊べるようになったのはコンピュータの進化の早さを感じざるを得ない出来事だった。当時、将棋ゲームは安売りする事はなく、ずーっと定価で売っていたのだ、高くても買う奴がいるのはなぜか?それは、年々強くなってきたコンピュータ将棋に対して「自分はまだ機械に勝てる」と優越感を得ることが出来たからではないかと思っている。計算では勝てないが、思考ゲームの将棋ではまだまだ人間が上と思いたかったのだろう。薄々敵わないのはわかっていたが、将棋にはコンピュータには無い人間特有のひらめきが必要であって欲しいという願望があった時代だ。64時代になると、どの将棋ソフトも人類の九割方には勝てるようになっていた為、一般人にとっては魅力のないゲームになってしまった。強さを売りにしていた将棋ゲームが、強くなり過ぎて売れなくなるとはなんとも皮肉である。でっコイツはどうか?というと、もうすでに自分よりは強かったと思います、自分にとっては30年前のとうの昔にコンピュータ将棋は人間を上回っていました。駒がモンスターになるという訳の分からないアレンジは将棋ゲームの未来を暗示していたのかもしれない。

お気に入り度 ⭐️⭐️

やり込み度 一番強いのに勝った(弱点を突いて)