16:NINTENDO64[ハード]

当時はワークステーション並みの性能をもった家庭用ゲーム機として話題であった。本当にゲームの中に新しい空間世界が現れたのである、PSなどは舞台を見ている程度の立体表現であったが、64によって箱庭の世界を飛び跳ねる感動が実現された。しかし、この世界を使いこなせるソフトメーカーは任天堂以外には数社しか無く、ハードを活かしたゲームは極めて限られたものになってしまう。また、ソフトがカセットな上、かなり高かったのは致命的だった、CDロムはスマートな感じがしたし、なにより安かった。歴史に名を残すような優良作品がある一方で任天堂製のゲームでさえイマイチなソフトが存在し、出来不出来の差の激しいラインナップになってしまった。この頃のユーザーのニーズは綺麗なご褒美ムービーを観ることであり、そこに新しいゲームの世界が広がっていたのである。ユーザーのニーズを取り違えた64は当然の如くマイナーゲーム機への道をひた走ることになる。だが自分としてはファミコンと並ぶ程に好きなゲーム機であり、現役期間とソフトの所有数はかなり多い方である。まさにゲームを変えたゲーム機、ちょっと先を行き過ぎたのかも知れない。